ゲーム理論（GTO）とカタン
皆さまこんにちは。あるいはこんばんは。
いつもありがとうございます！
ボードゲームカフェONE店長の左近(さこん）です。
皆さんは「ゲーム理論（GTO）」をご存知でしょうか？
「Game Theory Optimal」の略で主にポーカーの理論として使用されます。
私も当店の岩田オーナー（会長）もポーカー好きなこともあり、ポーカー用語をカタンの実況・解説の動画で引用させていただくことがございます。
「アグレッサー」や「エクスプロイト」と言った単語ですね。
アグレッサーのポーカーでの意味合いは「最も強いアクションをしたプレーヤー」です。カタンでは積極的に場を支配しようとする人、という意味で使用しています。
エクスプロイトのポーカーでの意味合いは「ゲーム理論（GTO）からのズレを搾取する」です。
上記「エクスプロイト」をするために必要となるのが「ゲーム理論（GTO）の理解度」です。
ではGTO（Game Theory Optimal）の意味合いとは何なのか。
ポーカーにおけるGTOは「絶対に搾取されない唯一固定の戦略」となります。
ポイントは「絶対に勝てる（必勝法）」ではなく「絶対に搾取されない」であること。
GTOを簡略的に説明する上でよく登場する例えが「じゃんけんでグー、チョキ、パーを完全に1/3ずつ出す戦略」です。
これが最も搾取されない戦略となります。
相手がグーを出しやすい人だという弱点（リーク）がもしある場合に自分はパーを出すことで一方的に搾取（勝利）できます。（これがエクスプロイト）
ちなみに私は相手のリークを掴んでじゃんけんの勝率を上げています。笑
さてここで本題。「カタン」のお話です。
ゲーム理論（GTO）的な考え方をカタンに当てはめるとどうなるか。
例えば相手が極端に鉄・麦を重要視し都市化を優先する、というプレーヤーだとしましょう。
これが分かった場合には他の2名のプレーヤーと協力し3人がかりで止める、ということで搾取することができます。
逆にこの搾取をしないと、都市化したプレーヤーに独走されます。つまりこちらが搾取されます。
この実例で大事になってくるのは『カタンにおけるゲーム理論（GTO）つまり、カタンにおける絶対に搾取されない唯一固定の戦略とは何か』です。
カタンにおけるGTOを主に構成する要素は下記３つです。
①初期配置における数字（出目確率）
②資源の優先順位
③他プレーヤーとの協調、敵対のタイミングとバランス
①②はまず覚えましょう。これは比較的簡単。
③はとにかく経験です。
協調が早すぎてもダメ、協調が遅すぎてもダメ。
協調しなさすぎてもダメ、協調しすぎてもダメ。
敵対しなさすぎてもダメ、敵対しすぎてもダメ。
敵対が早すぎてもダメ、敵対が遅すぎてもダメ。
このタイミングとバランスです。
まさに千差万別。カタンの盤面、対戦相手、引いた発展カード、など全ての要素が作用して変化します。
ですので丸暗記などもちろん不可能ですし、私や岩田会長が完璧にGTOを再現できている、訳でもございません。
ただ、私や岩田会長は「GTOとのズレを感じ取れる」域には達していると自負しております。
この「GTOとのズレを感じ取れる」からこそそのズレをエクスプロイトし勝率を上げているのです。
上記じゃんけんの例に当てはめるなら「あれ？この人グー出してばっかりじゃね？」を感じ取れるみたいな。
そして締めくくりとして再び言わせていただくと「GTOとは必勝法ではない」です。
これ通りやっても勝てないなぁ、と思うことがあるかもしれませんが「勝率（期待値）が高い」に過ぎません。
いわゆる下振れ、上振れはあります。
繰り返しますが大事なのは「GTOを理解した上で相手のズレから搾取すること（エクスプロイト）」です。
このエクスプロイトこそが対人カタンの醍醐味です♪
皆さんも是非「ゲーム理論（GTO）とカタン」考えてみてくださいね。
それではまた次回のブログで！
1人で来れるボードゲームカフェONE
豊島区西池袋1-41-8 6F
店長 さこん
十佐近将典(じゅうさこんまさのり)
info@boardgamecafe.jp
03-6882-3946
●社団法人ボードゲームYoutubeチャンネル（プロボド）
https://www.youtube.com/channel/UCWtpZkbeIHPhywNRM0r6y4A
●インスタ（ONE公式）
https://www.instagram.com/boardgame_one/
●ツイッター（池袋ボードゲームカフェONE）
https://twitter.com/ONE_0368823946
●リーグ戦成績
http://boardgamecafe.posthaven.com
●料金/ゲームメニュー/アクセス(池袋)
http://boardgamecafe.jp
