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私に関係あるの?

こんにちは。
ボードゲームカフェONE、店長の左近(さこん)です。

「興味ないね」

これは『ファイナルファンタジーVII』の主人公クラウドの有名なセリフです。

ボードゲームに興味がない人にとって、ボードゲームの情報も同じようなものかもしれません。
どれほど面白いゲームを紹介しても、そもそも興味がなければ、その情報を知ろうとは思わないでしょう。

では、どうすればいいのでしょうか。
興味を喚起するには、興味を想起するには。

これまで「ボードゲーム案内所」を作るにあたって、誰に、どんな価値を届けたいのかを考えてきました。
今回は、その価値を届けるための「入口」について考えてみます。

まずは、何をきっかけにボードゲームと接点を持ってもらうか。

これを「概念的入口」と呼ぶことにします。

そもそも情報は探されている?

今まで私の肌感覚を頼りに進めていましたが「世間的なボードゲーム認知度・関心はどの程度なのか?」のデータがあればより具体的になります。
そんな都合の良いデータがこの世にある訳ないと思い込んでいたのですが、自慢のAI君に「あります?」と聞いたら「あるよ」と言ってくれました。
まさに木村拓哉さん主演ドラマ「HERO」に登場するマスターのように。(ジェネギャが出るかも。笑)

そのデータ・調査結果を紹介させていただきます。

株式会社アスマークが2023年に実施した「ボードゲームカフェに関する調査」です。
全国の20〜50代の男女800人を対象に、ボードゲームへの関心や情報収集などについて調べています。

その中に「あなたが新しいボードゲームを知るためによく参照する情報源をお知らせください」という質問があります。

回答結果は次のとおりです。

  • 特になし:64.3%
  • SNSやYouTube:20.9%
  • インターネットのレビューサイト:15.0%
  • 友人や家族の推薦:11.4%
  • ボードゲームカフェのスタッフ:6.5%

複数回答の質問ですが、最も多かったのは「特になし」で全体の64.3%でした。
これは調査対象者の約3分の2が、新しいボードゲームを知るためによく参照する情報源を挙げていないという結果です。

もちろん、この数字だけで「64.3%の人はボードゲームに興味がない」とは言えませんし調査対象者が日本人全体をそのまま代表しているわけでもありません。

しかし、少なくとも一つの問いが生まれます。

ボードゲームの情報を探していない人に、どうすればボードゲームという選択肢を届けられるのか。

私はボードゲーム自体への興味を入口にするだけでは、届かない人がいると考えています。

そこで必要になるのが、本人がすでに持っている関心との接点です。

誰に接点を用意する?

一口に「ボードゲームに興味がない人」といっても、その状態はさまざまです。
例えば、ボードゲームの存在自体を知らない人もいれば、存在は知っているけれど、遊びの選択肢として思い浮かばない人もいるでしょう。

そこで、ボードゲームとの関係を次の4つに整理してみました。

① ボードゲームの存在を知らない人

まずは、ボードゲームという遊びがあることを知ってもらう必要があります。

② 存在は知っているけれど、情報を探していない人

ボードゲームの情報を自分から探すことはなくても、別の関心をきっかけに接点を持てるかもしれません。

③ 存在は知っているけれど、遊びの選択肢に浮かばない人

例えば、友達と遊ぶならカラオケや映画を思い浮かべるけれど、ボードゲームは思い浮かばない人です。
本人の目的とボードゲームが提供できる価値を結びつける必要があります。

④ ボードゲームで遊ぼうと思っている人

この人には、人数や時間、好みなどの条件に合った具体的なゲームや場所の情報が役立ちます。

これは、人を固定的に分類するものではありません。
また、必ず①から④へ順番に進むわけでもなく②と③の両方に当てはまる人もいるでしょう。

重要なのは、相手がどんな状態にあるかによって、必要な情報が違うということです。

では、それぞれの状態の人にどんな情報を届ければいいのでしょうか。

何を接点にする?

以前、ボードゲーム案内所が扱う知識を、3つの問いに整理しました。

「そもそもボードゲームなのか?」

「なぜボードゲームなのか?」

「どのボードゲームなのか?」

今回の「概念的入口」を考える上でも、この3つの問いが役立ちます。

そもそもボードゲームなのか?

例えば、友達といつもと違う時間を過ごしたいと考えている人がいるとします。
その人にとって、映画やカラオケ、食事などは遊びの選択肢に入っていることでしょう。

しかし、ボードゲームはどうでしょうか。

ボードゲームに興味がないというより、そもそも選択肢として思い浮かんでいない可能性が高そうです。
そんな人には、まず「ボードゲームという選択肢もあります」と伝えることが接点になります。

なぜボードゲームなのか?

ボードゲームが選択肢に入ったとしても、それを選ぶ理由がなければ、実際に遊ぶことには繋がらない。

例えば、ボードゲームには自分たちの選択によって展開が変わったり、相手の考えを知るきっかけが生まれたりするものがあります。
こうした体験に価値を感じる人もいるでしょう。

もちろん、映画やカラオケよりボードゲームが優れているという話ではなく、本人が実現したいことに対して、ボードゲームがどんな価値を提供できるのか。
それを明らかにすることが、次の接点になります。

どのボードゲームなのか?

実際に遊んでみたいと思った人には、具体的な情報が必要になります。
何人で遊ぶのか。どれくらい時間があるのか。どんな体験を求めているのか。
条件が違えば、適したゲームも変わります。

ここでは、個々の作品についての知識が役立ちます。

この3つの問いは、必ず順番に答えるものではありません。

すでに遊びたいゲームが決まっている人もいれば、ボードゲームを遊ぶ理由から必要な人もいるでしょう。

つまり、先ほどの4つの分類が「誰に届けるか」を考えるためのものなら、この3つの問いは「何を届けるか」を考えるためのものです。

そして、その情報を届けるきっかけになるのが、本人の目的や関心です。

例えば「友達と楽しい時間を過ごしたい」「初対面の人と自然に会話したい」「3人で3時間遊びたい」といったものです。

ボードゲームに興味を持ってもらうことから始めるのではなく、本人がすでに興味を持っていることに対して、ボードゲームがどんな価値を提供できるかを考える。

これが、私の考える「概念的入口」です。

接点を記事にする

では、こうした接点を、ボードゲーム案内所でどのように形にすればいいのでしょうか。ここが本題です。

私は、記事には大きく分けて2つの役割があると考えています。

一つは、情報を持つ記事です。

特定のゲームの特徴や楽しみ方、ボードゲームならではの体験価値などを説明する記事です。
「カタンってどんなゲームなんですか?」のような。

これは、ボードゲーム案内所が蓄積していく知識の原本になります。

もう一つは、情報のありかを示す記事です。

例えば「友達といつもと違う時間を過ごすには?」「3人で3時間、何して遊ぶ?」といった問いから始まる記事です。
こうした記事は、読者がボードゲームについて調べようとしていなくても、本人の目的や関心から必要な知識へたどり着くための入口になります。

もちろん、一つの記事が両方の役割を持つこともあります。
(この2つの分類についてはワンピースのポーネグリフから着想を得ました。笑)

重要なのは、情報を蓄積するだけでなく、その情報を必要としている人が、そこへたどり着けるようにすることです。

ボードゲーム案内所を単なるゲーム紹介の集まりではなく、人が実現したいことから必要な知識へたどり着ける「地図」にしたい。

そのために、こうした接点を少しずつ増やしていこうと考えています。

その接点、どこに置く?

ここまで、ボードゲーム案内所の「概念的入口」について考えてきました。

誰に接点を用意するのか。

何を接点にするのか。

そして、それをどんな記事にするのか。

しかし、もう一つ課題が残ります。

せっかく接点を用意しても、誰にも見つけてもらえなければ機能しません。
例えば「友達といつもと違う時間を過ごしたい」という人に向けて記事を書いたとしても、その人が記事に出会えなければ、選択肢を届けることはできません。

自慢のラーメンを作っても店頭で腕組みしているだけではダメなんです。笑

小さな看板を作ったとしても、それをどこに立てるかによって、見つけてもらえる可能性は変わる

では、その看板をどこに立てればいいのでしょうか。

次回は、接点を用意する場所、つまり「物理的入口」について考えてみます。
それではまた次回のブログで!

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十佐近将典(じゅうさこんまさのり)
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