それってもうあるんじゃない?
皆さんカレー好きですか?私は当然大好きです。笑
カレーって、どこで食べるかによって、ちょっと価値が変わりますよね。
カレー専門店で食べるカレー。
学食で食べるカレー。
キャンプ場でみんなで作って食べるカレー。
同じカレーでも、比べるものや期待することは違います。
専門店なら味やこだわりが気になるでしょうし、学食なら手軽さや値段が大事かもしれませんね。
キャンプ場なら、みんなで作る時間も含めて楽しみのひとつになります。
カレーそのものが変わったわけではありません。カレーをどこで食べるか(カレー目線なら置かれる場所)によって、求められる価値が変わるんです。
では、ボードゲームはどうでしょうか。
ボードゲームの情報サイトなら既にある
ボードゲームについて調べてみると、さまざまな情報サイトがあります。
たとえば、ボードゲームのニュースやレビュー、文化に触れられるサイトがあります。
最新の業界動向や、ボードゲーム展示会などの大型イベント案内、新規作品の情報を調べたり、条件に合うゲームを探したり、ほかの人の評価を参考にしたりできるサービスもあります。
有名なところでは、TGiWやボドゲーマなど、すでにボードゲームの情報を届けているサイトが存在しています。
BGAでは実際にボードゲームをデジタル上で遊べますし、ボドゲゴーなどのアプリは相席マッチング機能まであります。
今回調べた範囲では、ボードゲームに興味を持っている人が作品を探したり、詳しく知ったりするための情報はさまざまな形で提供されているように見えました。
もちろん、これは私が調べた範囲での見立てです。
すべてのサービスを網羅したわけではありませんし、それぞれのサイトがどんな人にどこまで価値を届けているのかを、完全に把握しているわけでもありません。
それでも、ここでひとつの疑問が生まれます。
ボードゲームの情報を届ける場所がすでにあるのなら、わざわざボードゲーム案内所を作る必要はあるのでしょうか?
ボードゲームを探している人と、まだ探していない人
冒頭のカレーの例えで考えてみます。
すでにカレーを食べたい人に、おいしいカレー屋さんを紹介すること。
今日の食事をどうしようか迷っている人に、カレーという選択肢を届けること。
このふたつは、似ているようで少し違います。
前者なら、お店の場所やメニュー、評判といった情報が役に立ちます。
一方、後者には、そもそも「今日はカレーにしよう」という発想が必要です。
ボードゲームにも、これと似た違いがあると考えています。
(ただしカレーと違って元の知名度の問題もあります。こちらの課題にも今後向き合って考えていきます。)
すでにボードゲームを遊ぶつもりの人に人数や時間に合う作品を紹介すること。そして、まだボードゲームを遊ぶつもりのない人に「そんな過ごし方もあるんだ」と知ってもらうこと。
私が特に取り組みたいのは、後者から前者へとつながる部分です。
たとえば、友人と集まる予定があるとします。
「3人で遊べるボードゲームは何だろう?」と考えている人なら、人数に合ったゲームを探すでしょう。
でも「友人と何か楽しいことをしたい」と考えている人は最初からボードゲームを調べるとは限りません。
食事に行く、カラオケに行く、映画を見る。そんな選択肢の中に、ボードゲームが入っていないこともあります。
その人に必要なのは、ボードゲームの作品一覧だけではありません。
自分が求めている時間を過ごす方法として、ボードゲームも選べるのだと知ることです。
もちろん、すでにある情報サイトが、こうした入口の役割を果たしていないと言いたいわけではありません。
今回の調査だけで、既存のサービスがどこまでその役割を担っているのかを断定することもできません。
私がここで明確にしたいのは既存のサービスとの優劣ではなく、私自身がどこに力を注ぎたいのか、ということです。
ボードゲームを、もっと広い選択肢の中へ
冒頭の例えをもう少し続けます。
カレーを食べる場所は、カレー専門店だけではありません。
学食でも、キャンプ場でも、カレーは選択肢になります。
そのとき、人が選んでいるのは必ずしも「カレー」そのものではありません。
「手軽に食事を済ませたい」「仲間と料理を楽しみたい」「外でいつもと違う時間を過ごしたい」。
そんな目的をかなえる手段として、カレーが選ばれることもあります。
ボードゲームも同じです。
人が求めているのは、必ずしもボードゲームそのものではありません。
友人と笑いたい。自然と会話が生まれる時間を過ごしたい。いつもと違う体験をしてみたい。誰かと一緒に何かに挑戦したい。
そんな目的をかなえる選択肢として、ボードゲームが役に立つことがあります。
だからこそ、作品の名前やルール、プレイ時間を紹介するだけでなく、「どんなときに、どんな楽しさを味わえるのか」まで伝えたいと考えています。
ボードゲームを知っている人にとって役立つ情報を届けることも大切です。
それと同時に、まだボードゲームを知らない人や、遊ぶ機会がなかった人にも、その魅力が伝わる入口を作りたいのです。
ボードゲームを専門店の中だけで考えるのではなく、カラオケや映画、食事、旅行など、さまざまな過ごし方と並ぶ選択肢として考えてみる。
そうすることで、これまでボードゲームを選ぶ発想がなかった人にも、新しい可能性を届けられるのではないでしょうか。
目的は新しいものを作ること自体ではない
ここまで考えてきましたが、私の目的は既存のサービスと違うものを作ること自体ではありません。
すでに役立つ情報があるなら、それを参考にすればいいですし、必要に応じて既存の情報を活用することもできます。
大切なのは誰かがすでにやっているかどうかだけで判断することではなく、自分が実現したいことに対して、どんな価値を届けられるのかを考えることです。
ボードゲーム案内所を通して目指しているのは、ボードゲームを遊ぶつもりの人に、もっと詳しい情報を届けることだけではありません。
まだボードゲームを選択肢として考えていない人に、その存在を知ってもらうこと。
自分が求めている時間や体験に、ボードゲームがどうつながるのかを知ってもらうこと。
そして「こんな楽しみ方もあったんだ」と、新しい選択肢を発見してもらうことです。
それが本当にどこまで実現できるのかは、これから作りながら確かめていくことになります。
既存のサービスを調べることは、競争相手を見つけるためだけではありません。
すでにある価値を知り、自分が何を目指すのかを、よりはっきりさせるためでもあります。
ボードゲーム案内所は、まだ形を作っている途中です。
だからこそ、誰に何を届けたいのかを見失わずに、少しずつ形にしていきたいと思います。
今この記事を読んでいるあなたにも、まだこの記事を読んでいない人たちにとっても価値のあるものにしたい。
それがボードゲームの普及にもボードゲーム案内所の発展にも読者の皆さんの人生の可能性の拡張にも寄与すると信じて。
それではまた次回のブログで!
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